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湖北大学
現地調査日:2008/01/08
最終更新日:2008/04/15
6.コメント
以下、07/01/17執筆
●湖北省が管理管轄する大学。もともとは師範系の大学である。そのため中国人学生対象に対外漢語専業(外国人に中国語を教える教師を養成するコース)も設置されている。互習相手には最適だろう。
●授業カリキュラム自体にこれといった特徴はない。使用しているテキストもごくごく一般的なものである。授業時間数が一般の大学に比べると少なく、特に文法系の授業時間数は一週間当たり、普通の大学の半分程度となっている。学校の授業に拘束される時間が少ないので、互相学習など自由に使える時間は増えるだろうが、文法をキッチリ身につける時間が少なくなる。これは各自の自習等で補う必要があるだろう。
●この大学を選ぶ最大のメリットは、この大学がホームステイを紹介してくれることにある。入学申請時にホームステイをしたいことを伝えれば、入学するまでにホームステイ先を準備してくれる。ホームステイ先は主に大学教員の家庭になる。ホームステイは普通の中国人の家庭で寝食を共にするわけであり、語学習得には格段の効果があることは言うまでもない。ところがこのような機会を準備してくれる大学は皆無に等しい。この大学を選ぶ極めて積極的な要因だろう。費用などはホームステイ先などによって異なる。留学生事務所に直接問合せていただきたい。
●湖北省は省独自の奨学金制度を持っているが、この大学は湖北省直轄の大学であるために、奨学金の支給で優遇されており、06年秋学期は申請した留学生全員が支給を受けられたとのこと。
●この大学は今、海外との交流を活発化させることで大学のイメージアップを図ろうとしており、日本に限らず東南アジア諸国などに年に何回も訪問団を送り、大学のアピールを進めている。このため、留学生をなんとかして増やそうと積極的に取り組んでいるので、学習環境、生活環境などもこれからどんどん良くなっていくだろう。
●中級クラスの在籍者は2人だけであるが、これは他の9人と比べてレベルが明らかに違ったため、この2人だけのために採算度外視で開設したものである。
●学費から寮費まですべて米ドル払いに対応している点も評価できる。あくまでも留学生の利便性を第一にしている。
●生活面で不自由を感じることはない。大学の前からバスで5分ほどの場所に商業集積地があり、世界最大のディスカウントストアであるウォルマートや、中国最大手の家電量販店である国美電器、その他にも多くの専門店や飲食店が出店している。必要なものは一通り揃うだろう。
●繰り返しになるが、この大学の最大のメリットはホームステイができることである。中国人家庭で一緒に生活する機会を是非、享受していただきたい。
以下、07/04/26加筆
●07年春学期は1クラス平均人数が2.5人とさらに少人数になった。
●07年春学期は初級2クラスのみの開講となっている。ただ、初級二班はテキストを見る限り、初級より中級に近いように思う。
●今学期から選択科目が開講されるようになった。
以下、08/04/15加筆
●留学生が増えたため、クラス数、レベル数とも4つとなった。前学期までは2レベルだけだったので、自分に合ったクラスを選びやすくなった。ただ、使用されているテキストを見れば分かる通り、入門と初級一は実質同レベル、初級一と初級二もそれほど大きな差はない。下位クラスが細かくレベル分けされただけといえる。また、初級二と中級の格差がやや大きい。本当はこの間にもう1レベル欲しい。
●ただ、これは小規模校では避けて通れない問題でもある。むしろ、1クラスに押し込んでも良いくらいの入門、初級一、二を3クラスに分けているあたりは非常に良心的な対応をしているといえる。
●留学生が増えたのにあわせてクラス数も増やしたため、1クラス平均人数は約5人と、依然として少なく抑えられている。また、留学生の国籍が完全に分散されており、特定の国が多いという状況がない。
●授業カリキュラムに特徴はまったくなく、良くも悪くも平均的。学費が特に安いというわけでもないのに授業時間数が週16コマと少ない点については、今後の改善が必要であろう。
●1クラス平均人数が5人と少なく抑えられている点、国籍が分散している点、日本人が少なく日本語を使う機会が少ない点、武漢の都市部にあり生活に便利である点、寮に余裕があり1人部屋を確保しやすい点などは、高く評価されて良いのではないか。今後もこれらの良い点が継続されることを期待したい。
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